AIに奪われる仕事とは?
このページが扱うのは一つの問いです。生成AIに最もさらされているのはどの職業で、それはなぜか。順位は、研究者とILOによる業務分析、そしてMicrosoft CopilotとAnthropic Claudeの実際の利用データという4つの公開データを、当サイトが一つの指標にまとめて算出したもので、出典とともに公開しています。
影響を受けやすいことと、仕事がなくなることは同じではありません。上位にあるというのは、その職業の日々の業務のかなりの部分が、いまのAIが得意とする形をしているという意味です。入力が定型で、出力が予測しやすく、結果を誰かがすぐ確認できる作業です。その職業がまもなく終わるという意味ではありません。
上位に並ぶ職業に共通するのは、業界ではなく仕事の形です。事務・サポート業務、定型的なコンテンツ制作、一次対応の顧客窓口、手順の決まった分析が並ぶのは、同じ分野に属しているからではなく、文書とデータを繰り返し同じように扱うという点が共通しているからです。
さらされ度を見たら、次に雇用の見通しを見てください。さらされ度が高くても米国で就業者が増えると予測されている職業もあれば、減ると予測されている職業もあります。どの職業にも、両方の数値と出典をまとめたページがあります。
AIに奪われる仕事ランキング 上位25|公開データで算出
| 順位 | 職業 | 生成AIへのさらされ度 | 米国の雇用 2025〜35年 |
|---|---|---|---|
| 1 | コールセンターエージェント | 99 | -5.3% |
| 2 | カスタマーサポート担当 | 99 | -5.3% |
| 3 | 通訳 | 98 | +2.0% |
| 4 | 翻訳者(文書翻訳) | 98 | +2.0% |
| 5 | Web開発者 | 97 | +3.8% |
| 6 | テクニカルライター | 96 | +0.8% |
| 7 | プログラマー | 96 | -7.3% |
| 8 | コンテンツライター | 95 | -0.3% |
| 9 | コピーライター | 95 | -0.3% |
| 10 | データアナリスト | 95 | +34.6% |
| 11 | データサイエンティスト | 95 | +34.6% |
| 12 | ソフトウェアテスター | 95 | +5.7% |
| 13 | 広告スペシャリスト | 94 | +7.0% |
| 14 | 市場調査アナリスト | 94 | +7.0% |
| 15 | マーケティングスペシャリスト | 94 | +7.0% |
| 16 | SEOスペシャリスト | 94 | +7.0% |
| 17 | ソーシャルメディアマネージャー | 94 | +7.0% |
| 18 | ITサポートスペシャリスト | 94 | -3.5% |
| 19 | 編集者 | 94 | -1.1% |
| 20 | 営業担当者 | 93 | -0.9% |
| 21 | 電話勧誘員 | 93 | -21.4% |
| 22 | データ入力係 | 93 | -25.5% |
| 23 | ジャーナリスト | 93 | -5.9% |
| 24 | データベース管理者 | 92 | -0.1% |
| 25 | エコノミスト | 92 | +4.7% |
さらされ度は0から100までで、公開データ(出典参照)をもとに職業どうしを比べるための数値です。その職業がなくなる確率ではありません。 評価方法
出典
さらされ度は、以下のデータを基に当サイトが算出しました(データ時点:2026年10月15日)。米国の雇用の数値は BLS の公表値をそのまま掲載しています。
- Eloundou, Manning, Mishkin & Rock, "GPTs are GPTs: Labor market impact potential of LLMs", Science (2024); data MIT licence
- Gmyrek, Berg, Kamiński, Konopczyński, Ładna, Nafradi, Rosłaniec, Troszyński. Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure. ILO Working Paper 140. Geneva: ILO, 2025. © ILO, CC BY 4.0
- Tomlinson, Jaffe, Wang, Counts & Suri, "Working with AI: Measuring the Occupational Implications of Generative AI", Microsoft Research; CC BY 4.0
- Anthropic Economic Index (job_exposure); CC BY
- U.S. Bureau of Labor Statistics, Employment Projections 2025–35 and AI exposure categories
各データの公表元は、本サイトの作成・確認・推奨には関与していません。 出典・ライセンス・算出方法の詳細
上位に来る職業の条件
大きく効くのは四つの条件です。どれか一つだけで順位が上がることはまれで、複数が同時に当てはまるときに上がります。
入力の形が決まっている
同じ書式の申請書、問い合わせ、請求書、指示書が何千件も同じ形で届くなら、仕組みは一度つくればすみます。このリストの上位にある職業の多くは、予測できる文書をある場所から別の場所へ動かすことに一日の大半を使っています。
結果を数秒で確認できる
自動化が最も速く広がるのは、間違いの代償が小さく、しかもすぐ気づける場面です。読み取りの誤りや出来の悪い下書きはその場で見つかるため、まずソフトウェアに試させて人が直すという進め方が受け入れられます。
量が仕組みへの投資に見合う
その作業は、自動化する価値が出るだけの頻度で発生していなければなりません。ほぼ同じ仕事が、大規模なコールセンターでは自動化され、小さな事務所では手作業のまま残るのはこのためです。作業は同じでも、採算が違います。
その場にいる必要がない
完全にデジタルで完結する仕事は、建物にも車両にも人にも触れずにソフトウェアへ移せます。立ち会い、身体的な危険、手を使う修理が入ってきた時点で、自動化できる範囲の上限は大きく下がります。
このリストが意味しないこと
失業の予測ではありません。上位にある職業でも、仕事の中身が下から入れ替わりながら人数は変わらないことがありますし、定型的な中心部分が縮んでもなお人数を増やしてきた職業もあります。
あなた自身の仕事の診断ではありません。同じ肩書きでも、一週間のうちどれだけが定型処理で、どれだけが判断や人との関係、身体を使う作業かによって、受ける影響は大きく変わります。
判決ではなく、現在のデータの時点での姿です。研究データや利用データが更新されれば数値も変わり、特に利用データはAIの普及とともに動きます。
よくある質問
Q.いまAIに最も代替されやすい職業は何ですか。
上位には、顧客対応、翻訳・通訳、文章の執筆・編集、プログラミングやテスト、事務の仕事が集まっています。共通しているのは業界ではなく業務の形です。文章やデータを受け取り、文章やデータを返し、その結果をすぐに確かめられる仕事です。全体の順位はランキングページで、各職業の数値と出典はそれぞれの職業ページで確認できます。
Q.上位にあると、その仕事はなくなるのですか。
いいえ。この指数が測っているのは、その職業の業務のうちどれだけを現在のAIが引き受けられるかであって、職業として残るかどうかではありません。実際には、影響が大きい職業ではまず定型的な中心部分が縮み、残った仕事が例外対応、判断、調整のほうへ寄っていくという形で表れます。上位にある職業のなかには、仕事の中身が入れ替わりながらも人数を保ち、あるいは増やしてきたものもあります。
Q.それはどのくらいの速さで起きるのですか。
技術の発表が思わせるよりは遅く進みます。制約になるのは、モデルがその作業をこなせるかどうかであることはまれで、実際には調達、システムへの組み込み、責任の所在、慣習です。さらされ度は時刻表ではありません。BLSは、さらされ度の高い職業のいくつかで2035年までの雇用増加を、別のいくつかで減少を予測しています。
Q.すでにAIに置き換わった職業はありますか。
職業そのものがまるごとなくなった例はごくわずかです。すでに起きているのは、もっと狭く具体的なことです。仕事のなかの特定の作業がソフトウェアへ移り、一部の企業が特定の職の欠員補充をやめました。証拠が確認できる事例については、この先を見るランキングに混ぜず、別のページにまとめています。